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住宅業界初の「マイロボプロジェクト」。瀬口社長がその先に見すえる、リブワークと業界の新しい未来とは?

update:2022.11.07

代表取締役社長 瀬口 力

リブワークでは今、「マイロボットプロジェクト」という画期的なプロジェクトが進行しています。その目的は、住宅の設計図をビッグデータ化し、AIを駆使することによって、誰もが簡単に最適なプランを提案できるシステムを作り上げること。しかも「開発後は全国の同業者に販売する」と社長が宣言すると、社内からも驚きの声が上がりました。そんな通称「マイロボ」にこめた思いと戦略を、瀬口社長に直撃してみました。

三方良しを具現化する

―「マイロボプロジェクト」を立ち上げるきっかけは?

現場ではお客様からいろんなご要望が上がってきますよね。それに応える形で間取りや外観などのプランを提示していくわけですが、なかなか100%のものにはなりません。時間も限られているし、作る人にも依存するし、どうしてもばらつきがある。であれば、世の中のプランをデータベース化して、お客様のご要望にぴったりなプランを探せば、もっといい提案ができるんじゃないか?と考えたことがきっかけです。このアイデアをパートナーであるCADメーカーに話したら、「めちゃめちゃ面白いですね!」と。それで一緒にシステム開発を進めることになったんですよ。

―構想はスムーズに進んだのでしょうか?

最初、社内には反対意見もありました。というより、「自分の仕事がなくなるんじゃないか?」という心配ですね。それもわかるんです。このシステムが完成すれば、誰もが簡単に良いプランを提案できるようになるんですから。でも僕はやっぱり、お客様第一の立場に立つべきだと。皆さんのスキルはもっとクリエイティブな仕事に使えばいいと社内を説得する形で進めたんです。

―自社で使うだけでなく、外部にも販売する予定だとか

ええ、そうです。ただ「リブワーク」の名はなるべく出さずにね、CADメーカーの名前で販売していくつもりです。「リブワーク」の名前があると使わないところも出てくるかもしれませんから。

―しかしそれだと、競合他社を利することになりませんか?

そういう意見も出ました。でも僕らの究極のミッションは、満足のいく家づくりをやってもらいたい、これがすべてなんですね。お客様に必要とされるプロダクトであれば、我々が作り出すべきだと。この「マイロボ」が普及すれば、全国のお客様が喜ぶでしょう。もう1つは、業界を下支えしたいということ。これがあったら、小さな工務店もめちゃくちゃ助かりますよね。しっかりした技術は持っていても、設計者を雇えない、プレゼン力で劣るという理由で、大手に仕事を奪われている工務店が全国にはたくさんあるんです。僕の実家ももともとは小さな工務店でしたから、そのはがゆさがすごくわかるんですよ。お客様が喜び、工務店が喜び、使ってもらった我々も喜ぶ。「三方良し」の考え方ですよね。

新人に任せた理由

―そんな「マイロボプロジェクト」の立ち上げや進行を担当しているのは、新人が中心のチームだったとか。重要な仕事を新しい人材に任せた理由は?

「マイロボ」は、ベテランの設計社員にとっては今の仕事と重なる部分がありますし、メリットデメリットもあるわけです。であれば、なんのしがらみもない新人の任せた方がいいと考えました。もう1つの理由は、新人たちのスキルを上げるのに有効だということ。世の中にあるいろんなプランを吸収して自分のものにすることができれば、引き出しがすごく増えますからね。

―でも、新人に任せるのは不安ではありませんでしたか?

僕が選んだ社員なので、そこは信頼していました。実際、期待通りにがんばってくれていますよ。ただ、最初は不安だったと思うんです。設計の仕事をするつもりで入社したのに、システムを作るチームに配属されたわけですからね。しかも今、彼らが主にやっているのは、ビッグデータ化のための設計図をひたすら集める仕事。アウトプットする場がないのは相当苦しかったと思います。でも将来、設計が仕事になると、インプットする場がなくなるんですよね。だから今がチャンスなんです。くさらずに、「まずはやってみよう」と前向きに取り組んでくれたことが、僕はうれしかった。彼らには、このプロジェクトが世の中にどんなインパクトをもたらすのかを伝え続けてきたつもりです。将来の日本の家づくりの屋台骨を作るんだよと。そういう思いが伝わっているのなら、うれしいですね。

マイロボは、目標への第一歩

―投資家の皆さんの反応は?

すごく反応がいいです。既存の事業を横展開していくだけでは、市場は評価してくれません。新しい事業を生み出していくことが、企業価値を上げていくことにつながり、成長のスピードを上げていくんです。建築業や住宅メーカーの枠を越えて、DX企業へ。企業価値が次のステージに上がっていくと、もっといろんなことができるようになると思っています。

―社長が今考える、リブワークの未来像は?

僕の目標は、戸建てのプラットフォーマーになること。わかりやすく言うと、住宅業界の「Amazon」になりたいんですよ。最終的には、他社さんの家も売りたい。そこは社内にいろんな意見がありますが、決めるのはお客様だよねと思うんです。そのお客様にとって、僕らよりいい物件があれば、そちらを選んでいただいてかまわない。そうあるべきだし、僕らの物件が選んでもらえるよう、もっとがんばっていけばいいんじゃないかと。

―マイロボは2022年6月に発売開始しましたね。心境いかがでしょうか?

平面図だけではわかりづらかった空間を、CGで内観、外観まで確認できるようになっているんです。これを他にやっているところはなかなかないと思います。
業界がどんな反応をするのか。市場がどんな評価をしてくれるのか、非常に楽しみですね。でもまだスタートしたばかり。マイロボを使ってくれた全国の皆さんの要望を聞きながら、さらに喜んでもらえるものにしていきたいと思っています。

―最後に、マイロボのメンバーに対してもメッセージをお願いします

マイロボプロジェクトのメンバーたちが今やっていることって、城づくりに似ているんです。毎日レンガを積んでいるだけのようだけれど、必ず社会を変えるプロダクトになる。今の努力は無駄にはなりません。それは自分自身にとってもです。あれ?こんなにスキルが上がっていたんだ!と気づく日が来ると思うし、そうなるよう、今の経験を将来に活かしてほしいと思っています。