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サッカー少年が住宅営業になり、27歳で店長に。キャリア街道を駆け上がる若き店長の素顔と、成長の分岐点。

update:2023.06.10

柴原 崇志/2018年入社/コンサルティング営業部 八代店店長

■強豪校で育まれたメンタル

熊本、福岡、千葉に展開するリブワークの店舗は、現在14店舗(2023年5月現在)。そのなかに、ひときわ若い店長がいる。八代店の店長、柴原崇志は、入社6年目の28歳。2022年7月に27歳で店長に昇格したときは、当時の最年少記録だった。「たしかに家族や友人は驚きますね、この年で店長を任されていることに。でも、この会社は社員が若いので、誰かがならざるをえないんです。それが僕だっただけのこと。僕自身はなんとも思いませんね」と、スピード出世についてはいたってクール。というより本人は、「若い」と言われることがあまり好きではないらしい。「若く見られるのがいやなんですよ(苦笑)。だからスーツやシャツも普段からあえて地味な色を選んでいるんです」。

年齢を言い訳にしたくない。年齢ではなく、実力で評価され、勝負したい―。そんな気持ちの強さを育んだのは、幼い頃から大学まで続けたサッカー経験だった。特に高校時代は全国レベルの強豪校に在籍。厳しい競争にもまれた。100人を超える部員のなかで、ベンチに入れるのは、ほんのひと握り。やっと入れたと思っても、下手なプレーをすれば、すぐに入れ替えられる。自然と、目標を実現するためには何が必要かを考え、行動する習慣がついた。「思い通りにならないことや、悔しいことのほうが多かった」と振り返る学生時代。だがその頃の経験が無駄ではなかったことを、社会人になってから実感していると柴原はいう。

■意識が変われば、学びが変わる

柴原は熊本県八代市出身。就活では最初から営業志望。自動車業界などさまざまな営業職を検討し、最終的にリブワークを選んだ。決め手は会社説明会で社長の話を直接聞いたことだったという。「会社説明会に社長が出てこられること自体が珍しいじゃないですか。そこがまず面白かったし、話を聞いて将来性を感じました。当時は福証に上場していたんですけど、その頃から『東証に行く!』とおっしゃっていたのをよく覚えています」。

入社後は希望通り、営業に配属。だが決して順調なスタートではなかった。春が終わり、夏が過ぎ、同期が次々と初受注を決めていくなかで、なかなか結果が出ない。ロープレ通りにやっているつもりなのに、ロープレ通りの結果にならない…。そこで柴原は、「自分に何が足りないのか?」を真剣に見つめ直すことにした。教材は、先輩たち。リブワークの新人はさまざまな先輩の営業に同行することができ、商談の議事録づくりを任される。意識を変えた柴原は、お客様の気持ちになって目の前のやりとりに耳を傾け、観察し、気づいたことを詳細にメモするようになった。

やがて、人それぞれに武器があることを知った。例えば、ある先輩は理論派。家に関する豊富な知識でお客様の信頼を得ていた。またある先輩は、お客様との接し方が抜群にうまかった。「リアクションがうまいんですよね。オーバーにうなづいたり、考えるふりをしてみたり。そこからの会話の広げ方もうまい。営業って心理学なんだなと気づきました」。まさに営業現場が最高の学び場となっていった。

成果は着実に表れた。1年目の秋に初受注を決めると、そこからはトントン拍子。2年目の冬からは、同期の中で最も早く、営業として独り立ちした。
柴原は振り返る。「僕も最初はなんとなく先輩に同行していたんです。でもそれじゃあもったいないと気づいた。あのときが、成長の分岐点だったと思います。今でも新人の議事録を見ればわかりますよ、その子の意識が」。なんとなく先輩についていっているのか、何かを学ぼうとしているのか。その違いが、成長の速度となって現れるのだと柴原は実感を込めていう。

■人を育てる喜び

柴原が店長を務める八代店は、総勢6名。全員が20代ということもあり、どこか大学サークルのような明るい雰囲気が漂う。「『店長』とか、呼ばれたことないですね(笑)。『柴原さん』か、『シバさん』。プライベートの話もガンガンしますし、休日もよくいっしょに遊んでますし。会社っぽくないと思います(笑)」。だが、おちゃらけているだけではない。「僕は、仕事に対しては厳しいほうだと思う」と柴原。「営業は結果が出ないときもあります。でも、目標に対して、できることをやっていないときは厳しく指導するようにしています。メンバーには、仕事への取り組み方、目標の追いかけ方など、自分の思いを毎日のように語りかけていますね。八代店はスポーツ経験者ばかりなので、僕の思いもよくわかってくれる。熱い職場なんです」

そんな八代店は、業績も好調。全店舗のなかでも常に上位を争っている。その秘訣をたずねると、「大事にしているのは、コミュニケーション。メンバーがいつでも相談できるように、なるべく店にいるよう意識しています。自分の営業もあるけれど、店長のいちばんの仕事は、人を育てること。部下の成績が伸びたときは、自分のとき以上にうれしくなります!」

そう言って目じりを下げる柴原。実は大学時代、教員をめざしていたこともあったそうで、「人に教えるのも好きなんです」。店長は責任の重いポジション。だが柴原は今、その重さとやりがいを存分に楽しんでいるようだ。

■自主練こそ、いのち

明るくひょうひょうとしているが、誰も見ていないところで努力を続けているタイプでもある。毎日欠かさずニュースをチェックして、社会や経済の動きを頭に入れているほか、休日もSNSなどで家づくりのトレンドにアンテナを張っているという。

そうした「自主練」の習慣も、強豪校のサッカー部時代に身につけた。「決められた練習をするのは当たり前。そのうえで、どれだけ自分に必要な練習を積み重ねるかが、いのちでしたから」。

そんな柴原にとって、今は八代店や会社が、大切な自分のチーム。柴原から見て、リブワークはどんなチームなのだろう?「いい意味で上下関係がないんです(笑)。分け隔てがない感じで、上司も先輩もすごく話しやすい。だからめちゃめちゃ働きやすいです。若いうちからキャリアアップできて、いろんな経験ができるのもすごくいいと思う。しかも会社自体がまだ未完成で、いろんなことが模索中なんです。だから僕の声も会社に届くし、僕の声で動いていく。会社と一緒に成長している実感がありますね」。

■このチームでめざしたい夢

だからこそ、いつも柴原の頭にあるのは、チームとしての成長だ。今後の目標をたずねると、「人を育てたい」という答えが返ってきた。「人が育たないと、会社が育ちませんから。人を採用し、育て、会社を改革していけるような存在になりたいと思っています。そのためにも今は営業としてもっと結果を残さないと」。

入社して6年。周囲からは若いと言われるが、柴原からすれば、「もう6年」という意識なのだという。「危機感のほうが強いですね。自分も、会社も、もっと新しいことを考えていかないと、成長していかないと思うんです。社長は常に、次のこと、新しいことを考えているはず。でもそれをどれだけの社員が共有できているのか。自分ももっと勉強して、社長の考えを社員たちに橋渡ししていきたい」。

目標をまっすぐ見つめ、暗くなるまでボールと向き合っていたあの頃のように、自分とリブワークの成長を追いかける日々。その先に見すえる今の夢は、学生時代になしえなかった全国制覇を、大好きなこのチームでかなえることだ。