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住む人のために、全力でものづくりをする。幼いころからあこがれていた現場は、リブワークにあった。

update:2023.04.03

恵 一真/2022年入社/ディレクター

■現場が、遊び場だった

恵(めぐみ)一真は、32歳(取材当時)の現場ディレクター。福岡・佐賀エリアの工事長として活躍する彼も、1年前までは別の会社で働いていた。前職も今と同じ、住宅会社の施工管理。忙しさは変わらないが、その中身は、以前とはかなり違うようだ。「前職のときは、事務作業がすごく多かったんです。1日の大半が事務の仕事で終わっていました。でも今は、僕たちが事務作業をすることはありません。リブワークには、施工に関する事務を専門にやってくれるスタッフがいるんですよ。そこまでしてリブワークは現場を重視している。それはつまり、お客様を第一に考えている証だと思うんです」

恵は、鹿児島県出身。父親は腕の良い大工だった。小学生の頃から父の仕事場に手伝いに行っていた恵は、まさに現場で、ものづくりの楽しさを知った。「いつか自分も大工になりたい」。そんな夢を抱くようになり、福岡にある大学の建築学科に進学。卒業後は全国展開のゼネコンに就職した。大工にはならなかったものの、多くの職人たちをたばねる施工管理者になり、九州・山口でマンション建設を5年間担当。だがしだいに、小さな頃からの夢がうずくようになった。「コンクリートの大きな建物ではなく、木造の家づくりに携わりたい」。そして28歳の時に、建売住宅の会社に転職。念願の仕事につけた…はずだったが、そこもまた、思い描いていたような“現場”ではなかった。

■自分がいなくても、家ができていく

転職した当初こそ、自分が管理する家が形になっていくことに感動した。だがすぐに現実を思い知った。建売住宅は基本的に、どの家も設計や仕様は同じ。現場に入る職人さんたちも変わらない。「いつもの感じでお願いしますね」。電話でそう伝えるだけで、恵が現場に行かなくても、家はできあがっていった。「じゃあ僕の仕事はなんなのかというと、スケジュールとお金をみていくだけ。これ、なんか違うなぁ?と感じるようになったんですよね」

会社の業績は好調。さらなる増収をめざし、棟数の拡大が全社の最優先目標となった。現場に求められるのは、さらなる効率化と工期の短縮ばかり。「いいものを作る」ではなく、「月に何棟建てる」という数字だけが、施工管理の目標となった。「目標を達成するために、品質を度外視して、工期を縮めるなんて。それはちょっと違うんじゃないですか?」。恵は思わずそんな本音を上司にぶつけたこともあった。だが返ってきた言葉は、「上が言ってるから」。目標棟数だけが、一方的に増え続けた。

■工期短縮のひずみ

そして会社の方針通り、工期の急激な短縮が断行されていった。内部工事と同時進行で、外回りの工事も行うようになった。「早いと、2か月で家が建ちました。さすがに異常ですよね。完成させるためだけの突貫工事。作業員の安全も考えていない。現場に行くのが嫌になりました」

気がつけば、家が完成している。そこにもはや、喜びはなかった。棟数をこなすためにスケジュールを組み、発注し、見積もりをする日々。考えようによっては楽な仕事だった。冷暖房のきいた会社で机に座り、事務作業をしていればいい。だが、恵には違和感しかなかった。

急激な工期短縮は、様々なひずみを生んだ。無理を要求された職人さんたちからは常に不満の声があがるようになった。現場の雰囲気は悪くなる一方。なによりつらかったのは、引き渡し後の点検業務だった。無理な工期短縮は、作りの甘さやミスへとつながりやすい。そのつけは最終的に、実際に住むお客様にまわる。訪問するたびにクレームを言われ、頭を下げなければならなかった。

そんなある日、たまたま見つけたのが、リブワークのYouTubeだった。正直、社名は聞いたことがなかったが、画面からあふれてくるような品質へのこだわり、お客様ファーストの思いが、まぶしかった。「自分が求めていた現場はここかもしれない」。そう直感した。

■現場だから提案できること

そして現在。恵は、リブワークが福岡県志免町に構える建築部事務所で働いている。スタッフは、現場ディレクター3名とコーディネーター1名、そして工程およびコスト管理のスタッフが1名。このスタッフがいるから、恵たちは事務作業から解放され、思う存分、現場へ行くことができる。

現場での主な仕事は、工事の進捗状況の確認、職人さんとの打ち合わせ、各段階での品質検査。一見、転職前と仕事内容は同じだが、モチベーションは大きく違うという。前はモヤモヤすることが多かったそうだ。現場を見て、「これって使いづらくないのかな?」「こうしたら、もっと使いやすくなるのに」そう感じて周囲に提案しても、「建売だから」「図面通りでいいんじゃない?」で話は終了。いつしか、気づいたことがあっても、なにも言えなくなっていた。お客様に引き渡した後、アフターフォローで訪問すると、案の定、自分が気になっていた不具合を指摘されたこともある。そのときの悔しさは今も忘れられない。「だからリブワークに来たら、気づいたことは必ず確認しようと決めているんです。実際、お客様に直接提案することもありますよ。このほうが使いやすくないですか?と。今は職人さんたちとも、その家をよりよくするために、一緒に考えることができる。それが嬉しいし、楽しいんです」

■見えないものを、見る

そんな恵には、現場確認の際に特に大事にしていることがある。それは、図面では見えないものを、見ること。「床下、屋根裏、壁の中…。仕上がったら、見えなくなってしまうところが現場にはたくさんあります。でも人がやっていることだから、入れ忘れや、高さの勘違いもある。そこを見つけて、ミスを減らす。それが僕たち現場ディレクターの大きな役割だと思うんです。そしてそれは、頻繁に現場に来て初めてわかることなんですよ」。だからたとえどんなに遠くても、自分が担当する物件には必ず、週に1度は足を運ぶことに、恵はこだわっている。

現場に来れば、その現場が順調に進んでいるのか、品質が保てているのかも、ひと目でわかるという。「見るポイントは、ごみと資材ですね。ごみが落ちていないか、資材が整っているか。それができている現場は、うまく管理できているということ。清掃は僕が率先してやりますし、職人さんたちにもその大切さを伝えます。家づくりって、お客様にとってたぶん、一生に一度の大きなプロジェクトじゃないですか。だから僕たちも、その思いにこたえる仕事をしないといけないと思うんです」

■誰かの現場ではなく、「みんなの現場」

リブワークに転職して、働き方も変わった。職種はずっと同じ、施工管理。だが働き方は会社によって大きく異なる。最初に就職したゼネコンはマンションなどの大型建築物が多かったため、数か月単位の長期出張が当たり前だった。現場の近くに1人でアパートを借り、現場へ通勤。朝6時に家を出て、22時まで働いた。当然、家族とは離れ離れ。1つの現場が終わっても、また次の現場へと旅立たねばならない。そのさみしさも、転職した大きな理由だった。

だが2社目の建売住宅会社でも、毎日残業続き。加えて休みの日にも、現場からの電話が鳴りやまなかった。1人で何十棟も担当していたため、有給休暇の制度はあっても、実際に有給をとるのも不可能だった。「でも今は、3人のディレクターで協力してやっているので、臨機応変に働くことができます。いかに残業をなくすか、いかに休むか。みんなで協力できるんですよ。なぜそういうことができるのかというと、リブワークでは、『誰の現場』ではないんですね。『みんなの現場』。だから自然と協力しあえるんです」

■営業も現場を見てほしい

これからは、そんな「みんなの現場」を、さらに多くの社員と共有できたらいいと、恵は考えている。「営業にも、もっと現場を見に来てほしいんですよ。現場に来て、実物を見ることが大事。そのほうが気づきもあるし、お客様への説得力も増すと思う」

入社して1年の自分がそんなことを堂々と提案できるのも、風通しの良い社風だからこそだと恵はいう。「リブワークの良さは、意見が言いやすいこと。良いものはすぐに採り入れてくれ、すぐに動いてくれる。もちろん、動けば、失敗することもあるかもしれません。でも、動かないとわからないこともあるんですよね。リブワークは成長中だから、なおのこと。だから僕はこれからも、どんどん提案しようと思っています」

■お客様と会うのが楽しみになった

お客様との関係性も変わった。建売住宅の時は、アフターフォローの訪問時が、お客様との初対面の場だった。しかもその場で品質についてのクレームをいただくケースが多く、どちらかというと、お客様と会うのが「つらかった」。

でも今は違う。施工現場に行った際には必ず進捗状況を写真に撮り、お客様とメールで共有。さまざまな検査の際などにお客様と顔を合わせる機会もあり、直接コミュニケーションすることもできる。なかには顔見知りとなり、気軽に名前で呼んでくれるお客様もいるそうだ。「だから今は、お引渡し後の点検訪問が楽しみになりました。お客様とまたお会いできるし、なにより、喜んでくださっている声が聞けますから」

そして、そんなお客様の気持ちが、もっとわかるチャンスがやってきた。今度は、自分の家を建てるという。「もちろん、リブワークで建てます。その点に迷いはなかったですね」と恵。品質へのこだわりは身をもって知っているし、現場管理も自分でできるらしい。「楽しみですねぇ。せっかくなので、見たこともない家にしたいです(笑)。設計や職人さんが困っちゃうかな、ははは。でも、自分で建ててみたら、もっとわかるようになると思うんですよ。お客様の気持ちが」。と、恵は自らのさらなる成長にも、ワクワクしている。