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20代のメンバー3人で商品開発⁉「メンバーを信じる」力が紡いだ、新ブランド開発秘話

update:2024.07.16

------------【プロフィール】------------
◇松本 杏奈(26) ※写真真ん中
2022年中途入社、熊本県出身
建築部コーディネーター課 係長

設計事務所にて勤務後、アパレル企業に入社。その後再び建築の道に戻り、リブワークの建築部コーディネーター課に転職した。

◇中山恵梨(25) ※写真左
2022年新卒入社、長崎県出身
建築部コーディネーター課

◇井上千桜(22) ※写真右
2023年新卒入社、福岡県出身
建築部コーディネーター課
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2024年5月、リブワークの住宅ブランドに新たな名前が加わった。
その名も、自然素材の杉の木をふんだんに用いたオリジナルブランド「陽和(ひより)」。開発したのはなんと社歴1年~3年ほどの20代社員3名だった。
今回は、商品開発を手掛けたコーディネーター課の社員3名にインタビュー。開発秘話や今後の展望について取材した。


■コーディネーター課の仕事とは

ーまず、コーディネーター課の仕事内容を教えてください。

松本:契約後のお客様と、床や設備・照明関係といった内装を一緒に決めていくお仕事です。営業スタッフが担当していたお客様を引き継いで、内装などを決めていきます。

ー営業スタッフからお客様を引き継ぐのって、緊張しますよね!大体打ち合わせは1人で行うものなのでしょうか?

中山:入社して1年目の最初の2件ほどは、先輩と同行します。その後はもう独り立ちといった形で、1人で商談を行うことになります。

井上:私は今年2年目なのですが、去年初めて一人で打ち合わせをした際はすごく緊張しました。実際にお客様と対峙してみると、質問されたことに答えられなかったり敬語すらままならないまま話が進んだり…力不足を痛感しました。
ロールプレイングでの練習をすることで、力不足をカバーするように意識していましたね。

ーなるほど。通常業務の中に商品開発があるわけではないのですね。

松本:そうですね。完全に通常業務とは別で、商品開発プロジェクトなどは走っていました。

■1年目の社員もメンバーに抜擢

ー3人で新ブランド「陽和」を立ち上げたとお聞きしました。

松本:毎年7月に『重点施策』というものが会社から発表されるのですが、コーディネーター課に任されたものの1つが商品開発。先ほど言った通り通常業務の傍ら、商品開発も進めていく流れでした。

ーみなさん2022年入社・2023年入社と職歴が浅い中での大抜擢ですよね。メンバーに選ばれた経緯を教えてください。

松本:コーディネーター課に課された3つの重点施策を、課内全員で3グループに分けて担当します。その中で私たち3人が熊本エリア担当だったこともあり、「同じ熊本県内であればプロジェクトも進めやすいのではないか」ということで今回は白羽の矢が立ちました。

中山:私は前から商品開発をやってみたかったので、嬉しかったですね。

ーそういった経緯で決まったのですね!商品開発を実際に行った感想は?

中山:業務と両立するのは大変でしたが、その分出来上がったときの達成感はひとしおでした。やりがいのある仕事だったなと。

井上:2023年入社だったのでまだ1年目だったのですが、これだけ主体的に仕事ができるんだ!と驚きました。私の意見も取り入れられて、年次に関係なくみんなでブランドをつくっていく。そんな貴重な経験をさせていただきました。

松本:2022年に中途で入社し、初めて商品開発チームのリーダーに任命されました。最初は「私がリーダーで大丈夫なのかな?」と不安でしたね。
ただコーディネーター課全体としてみんな和気あいあいとした雰囲気で、正直誰とメンバーになってもいいなと思っていました。後にこの2人がメンバーということが分かり、「これはいける!大丈夫」という強い安心感があったことを覚えています。

■新ブランド「陽和」が誕生

ーそんな3人が立ち上げた新ブランド「陽和」ですが、ブランドのコンセプトは?

松本:杉の木を使った安らぎの空間で、「家族と一緒に成長する家」というコンセプトを持っています。今回は床なども杉の自然素材を使用し、環境にやさしい素材を使っている点がポイントです。

ーなぜ自然素材を使ったブランドにしようと考えたのでしょうか?

松本:無垢材などの自然素材を使った家って、どちらかというと今のトレンドに逆行しているというか。自然素材は傷や汚れ、シミなどが目立ちやすく、見た目重視なお客様も多い今日ではどうしても敬遠されがちな傾向があります。
でも無垢材は他の床材に比べてやわらかく、家の中を素足で歩いても足ざわりが全く違うというか、疲れにくいんですよね。また近年では、人口建材から揮発して発生する化学物質が健康被害をもたらす「シックハウス症候群」なども注目されています。そういった現代ならではの住宅事情にも、自然素材を使うことでアプローチできるのかなと考え、コンセプトが固まっていきました。

中山:今松本さんもおっしゃったように、たしかに無垢材のほうが傷はつきやすい傾向にあります。でも実際に床の自然素材を提供している工場へ見学に行った際、木を愛している現場の方々に心を打たれました。「傷も味なんだな」と気付いた瞬間でしたね。

井上:たしかに、工場見学に行かせてもらえて良かった!傷や汚れについて気にされるお客様は多いのですが、それも含めて家族の軌跡というか。無垢材の家は「家族と一緒に成長する家」なんだなと肌で感じました。

ー自然素材を使おうと決まった後は、どのように進めていったのですか?

中山:クロス、キッチン、建具などなど、、決めるものは沢山あります。
まずはカタログを見ながら、使う商品の目星をつけていきました!
そこからサンプルを取り寄せて、時間が合う時はみんなで実物を触ったりしながら選んでいきましたね!

井上:デザインのコンセプトからズレないような見た目のものを選ぶというのも大切ですが、実際にお客様が住むお家になるので、触り心地や使い心地の良さ・環境にも配慮したものを意識するとなるとさらに迷いました。

松本:普段のお客様とのお打ち合わせでは、お客様自身にどうしたいかを聞くことができるのである意味正解を導きやすいのですが、正解がないものを作り上げていくことの大変さはやっぱり感じましたね。

井上:たしかに!でも私は、楽しさの方が勝ってたかもしれないです!

中山:うん、ちおちゃん(井上)は普段からなんでも楽しそうに仕事をするよね(笑)
でも私も、同じく楽しかったです!このメンバーで出来て良かったって思います!

■経験年数を問わず、任せてくれる社風

ーここからは、中途入社の松本さんにお話を伺います。なぜリブワークに転職されたのでしょうか?

松本:最初は知り合いが働いていて、紹介してもらったことがきっかけでした。
私は学生時代に建築を学んでいたので、1社目は建築会社で設計業務をしていました、でも、基本的にパソコン業務ばっかりで。もっとお客様と直接話す仕事がしたいと思い、2社目にアパレル業界へ転職します。そこで3年ほど経ったころ、「もう一度建築に戻りたい。」でも「今のアパレル業界での仕事も無駄にしたくない」と考えるようになりました。

ーそこで、どちらのスキルも使えるコーディネーター課のほうへ入社されたと。最初の印象はどうでしたか?

松本:率直に、若い方が多いなと感じました。1社目の建築会社では30~40代の男の人しか会社におらず、溝があったことを覚えています。リブワークは20代で歳の近い方が多く、とくにコーディネーター課は女性も多いため、仕事やプライベートの話がしやすいですね。

ー働き方や社風への印象は?

松本:前職でも前々職でも、基本的には立場が上の人がいろいろな物事を動かすものでした。でもリブワークの場合は誰でも駆り出されるというか(笑)。経験あるなしに関係なく、こういった商品開発プロジェクトなども任せてくれることがすごいなと感じました。
もちろん今までがそのやり方だったから—昔からの延長線だと言われればそれまでかもしれません。でも、根本的に誰かを信頼していないとこんな風に仕事は任せられないと思うんですよね。無意識的にでも、一緒に働くメンバーを信じている姿勢・社風はすごく良いなと思います。


■今後の3人の展望

ー挑戦してみたいことや、今後の展望を教えてください。

井上:私は今年から採用チームに入ったので、コーディネーター課の魅力を就活生の方にたくさん発信したいと思っています。

ーコーディネーター課の一番の魅力は何だと思いますか?

井上:うーん、ありすぎて!(笑)。でもやっぱり今回 商品開発に携わった経験を通して、入社間もない社員でも大きな案件に関われることは魅力的だと感じました。「いつまでも下っ端気分で居てはいけない」と背筋が伸びる経験でもありました。
この業務を通して得た経験や感じたことは、まだ就活生と歳が離れていない私だからこそ、生の言葉で伝えられると思うんですよね。私の思いを伝えることで、コーディネーター課ひいてはリブワークに興味を持ってくれる子たちが1人でも増えればいいなと思っています。

ーなるほど。1年目だからこそ伝えられることも多くありそうですね。中山さんや松本さんはいかがですか?

中山:私は今年で3年目になり、こういった新商品開発のプロジェクトをはじめ「無印良品の家」担当にもなりました。入社当時から挑戦したいと思っていたことが徐々に叶っていて嬉しく思っています。
ただ3年続けてきて、楽しいことだけではないことも十分に感じました。一つとして同じ家はなく、何物件手掛けていても分からないこと・壁にぶつかることはたくさんあります。だからこそ積極的にプロジェクトにかかわり、自分の知見を広げていきたいと思います。

松本:私も中山さんと同じで、知識を増やして幅広い物件に対応できるような人材になれればと考えています。間取りや設計が特殊な家もだんだん増えてきていますが、安全面や機能面で考慮しなければいけないことなど、必要な知識がたくさんあるんですよね。
どんな物件でも「任せて!」と胸を張って言えるような先輩になるために、今は地に足を付けてひたむきに仕事と向き合っていければと思います。

商品開発という大きなプロジェクトを通して、「メンバーを信じる気持ち」を肌で感じた3人。
ここで得られた経験や知見を多方面で生かしたいと、嬉々として語った。